つぶやきの白い鳥

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彼女は、いつも何かつぶやいていた。

思いついたことは、すぐに口に出した。

深く考えないのだ。

それゆえ、誰かを傷つけたり、怒らせたりもした。

でも、時には誰かの運命を変えてしまうこともある。

彼女は何も考えてはいない。

言葉を受け取った誰かが、自ら何かのスイッチを入れる。

「私、ツブヤ区の出身です。」

このつぶやきも誰かのスイッチを入れるだろうか。