二番煎じのアライグマ

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ある日、風太が立った。

アライグマの風太は、一躍人気者になった。

その風太を羨ましそうに見つめているのが、彼だ。

彼は、注目を集めたいと常々思っていた。

注目を集めるために考えた、『うがい、手アライグマ』。

うがい、手洗いを広めるためのキャラクターになれば注目間違いなし。

「これはいける」と思っていたのに、いつの間にか周りの皆がうがい、手洗いをやっていた。

こんなに普及してるんなら、二番煎じ感は否めないなぁ。

もっとオリジナルのアイデアを考えなければ…

彼は、「なめんなよ」を決め台詞にした『なめ熊』を考えついた。

これは完全にオリジナルだな。

二番煎じのアライグマは、せっせとリーゼントを整え始めた。